GURPSストライカー第六話

第六話「朝はまた来る」。GMは美之氏、今回は東条夫妻の自宅にてセッション。
春スキーに出かけた一同、はしゃぎながら*1やってきた雪山で、いきなり発生した雪崩に巻き込まれてしまう。
気がつくと散り散りに。優人とひかり、涼と碧、葵と芹という組み合わせ*2で、それぞれ仲間を探しながら吹雪の中を歩く羽目に。ひかりは途中で自分の幻に「いつもあんたは周りに迷惑をかけてばかり」「何度仲間を殺しかけたの」「あんたなんか大嫌い!」と罵られ、激昂して斬りかかったりするが効果などあるはずもなく。優人の容態がどんどん悪化していく*3のを見て、あわてて洞窟に駆け込んで自分の血を与えてみたり。
たどり着いたペンションでみんなと合流を果たしたが、そのペンションにひとり住んでいる自称物書きの青年が優人にそっくり。話を聞くに、この世界は平行世界で、「世界の支配者」なるもの*4に滅ぼされた世界だとか。
もとの世界に帰るべく、その支配者を倒しに行こうという話になるのだが。
青年が今まで書いたものを読んでみたら、登場人物がひかり達そのまんま。青年は優人の同一存在で、こちらの世界では彼を残してみな支配者との戦いで死んでしまったらしい。そして、青年・優人は、ひかりに片想いしていたと告白してきた。
ペンションの外ではまともに力を発揮できず、小説を書くくらいしかできることのない彼が、せめてハッピーエンドを作りたくて、と物語を、誰にも読んでもらえない物語を書き続ける姿が、ひかりの心に深く刺さった。そんなシチュエーションもあったり。
支配者のもとへ戦いに行って、ひかりはまた己の影と対峙。もう武器に振り回されない、己の意志で大事な人達のために力を振るう、と決意を述べ、それに武器が応える。「意のままに我を振るうがよい。さすれば我は旋風となりて戦場を駆けるであろう」と*5
これで、バーサークの買戻しを認めてもらえた。今回のセッションの成長分のcpを買い戻しにまわすことにして、直後の中ボス戦ではバーサークなしで戦うことを許される。
支配者との戦いは、ほぼ会話戦闘。青年・優人と力を合わせ、みんなの思いを力にこめて思念の剣を振るう、みたいなかたち。でもとどめを刺したのは、敵側としてちょくちょく出てくるNPC。なんか、GMの一人芝居に付き合わされた気分で、正直最後は欲求不満だった。GMの台詞聞いてるだけで終わったし、はっきり言ってPC要らなかったしな。ま、それまでに演技・演出させてもらったからいいけど。
ともかく、元の世界に帰ることになって。青年から、最後に告白を受けるひかりだったが、「こっちの世界のあたしがそれを聞いたら、喜んだかもしれないね」と返すにとどめ、せめてもの記念にと手作りのマフラーを手渡し*6、彼の書いた小説を一冊、受け取った。
帰ってみると、ひかり以外のみんなは平行世界での出来事を覚えていなかった*7が、ひかりの手にはあの本が。ハッピーエンドで書き終えられた小説は、ひかりが読み終えると崩れて消えていった。

そんなお話でした。事前に「今日はひかりが主役だから」と美之氏に言われてたが、ほんとにそのとおりだった。おかげさまで理性的に戦えるようになります。たぶんね(苦笑
他にも、涼が碧から「ひかりのことをどう思っているのか」と問われて「感情が偏って判断が鈍るのは嫌だから、今はなんともいえない」と答えていたり、葵と芹の奇妙な共生関係ができかけたり、葵が美之氏に最初から最後まで「葵きゅん」と呼ばれ続けたり*8、今後の引きの多いセッションだった。
帰り道、美之氏が「優人は昴*9との恋人関係を清算してひかりに片想いするようにしてもいいかねえ」などと言い出した。それはそれで面白くなりそうだからいいけどさ。あー、下手すると昴に背中から刺されるのかなあ(笑)

*1:涼だけはバス酔いが激しいのでぐったりしてたけど

*2:セッションの狙いの一つがこれ

*3:優人のトレジャーは血液を摂取しないと死んでしまう、という厄介な弱点を抱えている

*4:這い寄る混沌、とか言ってたな。クトゥルフ神話知らない俺にはよく分からないが

*5:大体こんな感じの台詞

*6:本来は涼にあげるつもりで作っていたもの

*7:打ち合わせなしでそういうシチュエーション作るんだからなあ、みんな見事だよ

*8:それ相応の行動をとってたしなあ

*9:第二話で登場のNPC